◆インタビュー◆
あいこ:英語の先生になって、どれくらいですか?
サラ:7年半かな。
あいこ:なぜ先生という仕事を選んだんですか?
サラ:実は大学では、先生になるための学科は受けてなかったの。
法学科だったし。でも、フランスで勉強することになって、そのとき、
外国でコミュニケーションを取るのは、すごく難しいことに気づいたの。
それで、そのコミュニケーションを手伝う、英語を教える先生になったのよ。
あいこ:日本にいたことがあるって、聞いたんだけど…
サラ:そうね。最初に行ったのは、関西。
二度目は3年前に、神奈川の鎌倉に行ったの。
三度目は名古屋に。
トシ:それは…先生のトレーニングか何かで?
サラ:いいえ。日本人に英語を教えるためによ。
大学に呼ばれて、三ヶ月ほど
大学生に英語を教えていたわ。
あいこ:日本は、好きですか?
サラ:ええ、もちろん。大好きよ!
まず、寿司でしょ。豆腐にお好み焼き、味噌焼きとか…
日本料理はほとんど全部好きよ。
あいこ:オーストラリアの寿司、どう思います?
サラ:いいんじゃない。でも、店によるわよね。
日本人は、オーストラリアの寿司はほんとの寿司じゃないって言うけど(笑)。
あいこ:アジア文化に興味があるって聞いたんですが…
サラ:そう。宗教に興味があるわけじゃないんだけど、日本の伝統的なスタイルで
宗教的なものが好きなの。
たとえば、神道。寺院や仏像も大好き。
あいこ:じゃあ、京都が好き?
サラ:京都よりは、鎌倉のほうが好き。京都は大きすぎて…。
あと、奈良も大好きよ。
他にも温泉、畳に庭…みんな好き。
私、前世では、日本人だったんじゃないかって思う。
トシ:前世??
サラ:なんでか、日本のほうが落ち着くのよ。心地いいというか。
日本に初めて行ったとき、そう感じたの。
なんでこんなに好きなのか、自分ではわかんないんだけど。
日本人は、いろんなことを祝うのが好きよね。たとえば、桜とか…
あいこ:桜? お花見のこと?
サラ:そう。イギリスにも桜はあるけど、誰も祝おうなんて人はいないわ。
あいこ:え、そうなの!?
トシ:話は変わるんですが、世界何ヵ国くらい、旅したんですか?
サラ:そうね…たくさん。父がパイロットだから、家族でよく旅したわ。
アラビア地方に、カナダにアメリカ…アジアもね。
あいこ:今までで、一番よかった旅は? 一番、好きな国とか…
サラ:一番好きな国は、たぶんインドネシアかな。
日本は、住むには大好きな国だけど。
ジャワ島、バリ島、ロンボク島…。
一番よかった旅は、ロンボク島からボートで3日間、島巡りした旅かな。
大学を卒業してすぐ、アジア周遊の旅に出たんだけど…
すごく簡素なボートでね。12人のバックパッカーと一緒。
コモド島をいれて、五島めぐり。
あいこ:どういうところが、よかったんですか?
サラ:すごく景色が美しくて…。
私、イルカがすごく好きなんだけど、夜になると、何百匹というイルカが
ボートのすぐそばまで来たの! 旅の途中、何回もね。
それに、クジラも来たのよ。
あいこ:クジラ!?
サラ:そう。でもその後…、ひどい事件が待っていたんだけどね。
コモド島で、何人かの客の財布が盗まれたの。
それで、全員の荷物を調べることになってね。
トシ:うわー。ひどいな。
サラ:最後にはケンカになっちゃってね。
結局、インドネシア人のスタッフが盗んでたんだけど。
おもしろい旅だったけど、けっこう危険だと思ったわ。
トシ:どうして大学卒業後すぐに、旅に出たんですか?
サラ:イギリスでは、大学卒業後に、1年間くらい旅行に出るのが
普通なの。
実は私、イギリスに帰らず、この旅の途中で、
そのまま他の土地に住み着いちゃおうって、秘密のプランを持ってたの。
あいこ:それでオーストラリアに!
サラ:そう。
トシ:でも、なんでオーストラリアに?
サラ:シドニーに親友がいたから。それと、ここで恋人ができちゃったから。